最近、温暖化問題から、自動車がEV車やハイブリッド車の需要が拡大しています。
この、リチュームイオン電池ですが、そのケーシングの形状変化が重要なポイントです。
実は、筆者が測定機の開発中、さまざまな試験を行っていました。そのなかで物体の温度変化に対する変動量を測定したいテーマにぶつかりました。物体は、温度が変化するとともに形状が変化する。しかし、測定器は温度の変化の影響をなくしたい。
以下は、参考例です。
1、測定位置に電池をおく
2、通電後、 時間と温度をモニターするとともに 形状寸法の変化を
逐次モニターする
難しいと考えていたことが”目からうろこ”状態になるときがあります。
プラグゲージは、エアーマイクロメータのように使いやすく、なおかつ
エアー配管が不要
エアーの供給装置を除外
出来るという利点があります。
右図に当社にて使用する基本的な構成図をつけてみました。
メリットが数多いプラグゲージですがここでは注意する点をいくつかあげておきます。(あくまで、使用者側にたった意見ですが)
1.測定力が小さいといえども、測定子が”スベリ状態”で入るため、硬度が低い
ものでは、キズ対策が必要
2.測定範囲が0.2~0.3mmと小さいので、測定範囲外のワークがある場合の対策
を考慮する
3.数社あるメーカも日本国内での製造元がないと思われるので、故障した場合の
代替えに期間を要することを留意したい。
■プラグ式ゲージによる内径測定
システム実例 内径測定にプラグ式ゲージを使用した例です。
測定範囲は0.2mm程度ですが、エアーマイクロより、
安価なシステムが可能です。
ひとくちメモ プラグゲージは、比較的扱いやすい製品です。
エアーマイクロがマスタ校正に ”大”と”小”の2種
必要なのに対し、1個ですむ利便性があります。
必ず直進タイプのゲージを必要となります。